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日本健康教育学会
Japanese Society of Health Education and Promotion

国際交流委員会よりお知らせ

第26回日本健康教育学会学術大会 前日企画のご報告
2017年6月24日


 若手によるアジアの研究交流を目指して!」をテーマに第Ⅰ部の研究発表会では,日中韓4人の若手研究者から,栄養教育,働き盛りの糖尿病,思春期の喫煙飲酒,食育等の発表が行われ,神馬理事長やNam教授(延世大)も交えて、国際学会さながらの英語での質疑が行われました.

  第Ⅱ部のトークショーでは,ナットビーム教授を囲んで,ヘルスリテラシー着想秘話から,公衆衛生課題への挑戦までフランクに,そして熱く噛み砕いて語ってくださいました.今では注目され,一大トピックのヘルスリテラシーですが,発表当初は無視され批判されたこと,しかしその後英国でブレア首相の元,保健省トップとして実践が花開く物語から参加者は多くの刺激と勇気を頂きました.
   第Ⅲ部は,屋形船へ.学生含め50名以上が参加しました.1995年,幕張でのIUHPEでのカラオケパーティが時を超え,2017年の次世代に繋がった瞬間でした.ご参加の皆様,トークショーで素晴らしい司会をしてくれた阪本先生(筑波大)北島・遠矢さん(通訳),準備に関わった国際交流委員や学術大会実行委員の皆様,さんぽ会関係者の皆様にこの場を借りて御礼申し上げます!

文責:国際交流委員会委員長 福田 洋(順天堂大学医学部総合診療科)

第22回ヘルスプロモーション健康教育国際会議(IUHPE)in クリチバ ダイジェスト
2016年5月22~26日

 オープニングセレモニーの様子2016年5月22日〜26日に、ブラジルのクリチバ市にて第22回ヘルスプロモーション健康教育国会議(IUHPE)が開催されました。この20年間では、幕張(1995)、プエルトリコ(1998)、パリ(2001年)、メルボルン(2004)、バンクーバー(2007)、ジュネーブ(2010)で開催され、久々のアジア開催となった前回パタヤ(2013)には日本から300人超が参加しました。今回はリオオリンピックに沸くブラジルで、約70カ国から2000人超が参加し980演題が集まりました。
LinkIconIUHPE HPはこちら

 クリチバ市の風景日本から約30時間の長旅で、完全に地球の裏側、時差はちょうど12時間です。ブラジルといえば、心配はジカウイルス。大量の防虫グッズを持参しましたが開催地クリチバ(Curitiba)市の季節は冬で、学会期間中も15℃ぐらいと、ダウンジャケットが必要な肌寒さで蚊が飛んでいる気配はありませんでした。クリチバ市はブラジル南部に位置するパラナ州の州都、人口170万人を擁するブラジル随一の近代都市で、その都市計画はヘルスプロモーションの実践としても注目されており、ブラジルのベストシティにも選ばれています。
 テーマは「Promoting health and equity(健康と公平性の推進)」。前回のタイに続き、オタワ憲章以降の世界各国の母子・学校・職域・地域・病院などあらゆる場のヘルスプロモーションについて、経験・解決策・知の共有や議論がなされました。毎日午前に基調講演、午後には複数の準基調講演がありティブレイクを挟んで多くの口演やポスター、シンポジウムが行われました。オープニングプレナリーでは、”BODY ECONOMIC~WHY AUSTERITY KILLS”(邦題「経済政策で人は死ぬか?」)の著者として有名なデヴィッド・スタックラー教授(オックスフォード大学)から、不況下の政策と健康の関連について講演があり、現代に必要な”ニュー”ニューディール政策(政策で健康に害さない、職を与える、公衆衛生投資を増やす)で締めくくられました。健康に影響を与える大きな背景の存在とその対処法を感じさせてくれる内容で、5日間の学会への期待感を大きく高めるものでした。
ナットビーム教授と 学会全体としてpolicy makingやadvocacyにつながるセッションが多い印象がありました。健康格差への処方箋であるHealth literacyのセッションも非常に多く、HiAP(Health in all policies)とからめてHealth literacy in all policiesについて論じた準基調講演では、Health literacyの提言者の一人であるナットビーム教授(シドニー大学)がブレア首相時代に政府の健康顧問を務めた経験から健康や医療のエビデンスを政策に注入していく難しさについて述べられました。今回の学会では、ナットビーム教授にご依頼し、来年の第26回日本健康教育学会(学術大会長荒尾孝教授(早稲田大学スポーツ科学学術院)http://www.2017-26nkkg.jp)での特別講演をお引き受け頂きました。
 帰りの空港で”Yogo Teacher”の皆様と最終日には、Legacy of Curitibaと題した振り返りがなされ、会議のテーマでもあったhealth equity(健康の公平性)の推進、Eco-social determinants of health(健康の環境社会決定要因)への注目と介入、Health literacyの向上、理論や議論に留まらない行動・実践の重要性が強調され、ネットによる参加者の総意も取り入れたクリチバ宣言が採択されました。その最後には「ヘルスプロモーションは、公正・人権・平和・参加の4つの原則なくして存立せず」と謳われました。折しも学会翌日には、オバマ大統領の広島訪問をCNNの実況中継で見ることができ、人の健康の基盤と推進について深く考えさせられた1週間になりました。次回第23回IUHPEは2019年、ニュージーランドです!学会詳細については、学会誌でも報告予定です。

文責:国際交流委員会委員長 福田 洋(順天堂大学医学部総合診療科)

第3回APHPE(アジアパシフィックヘルスプロモーション健康教育国際会議)開催中止について

中国で2015年度に予定されていた、第3回APHPE(アジアパシフィックヘルスプロモーション健康教育国際会議)ですが、主催国の事情により開催が中止となりました。
次回の国際会議は、第22回IUHPE(ブラジル・クリチバ開催・2016/5/22-26)となります。

LinkIconhttp://www.iuhpe.org/index.php/en/22nd-iuhpe-world-conference-in-brazil

IUHPE(ヘルスプロモーション健康教育国際連合のニューズレターに、当学会前理事長の衛藤隆先生の記事が掲載されました


 IUHPE Flash Info September 2014

LinkIcon本文はこちらからご覧いただけます

  • 日本健康教育学会の皆様
  •  昨年より日本健康教育学会よりご推薦をいただき、地区の選挙を経てヘルスプロモーション・健康教育国際連合(IUHPE)の西太平洋北部地区(NPWP)の会長(IUHPE副会長)を担当しております衞藤です。本年6月に、カナダのモントリオールにて次回IUHPE大会(2016年、ブラジルのクリチバにて開催)に向けたフォーラムと上級理事会が開かれ、参加して参りました。その際、IUHPEの”Flash Info”という広報に掲載する記事の募集がありました。私としては第3回アジア太平洋ヘルスプロモーション健康教育会議(APHPE)が2015年に上海で開催される予定である現状を踏まえ、このことを9月の”Flash Info”に寄稿することを申し出ました。この度、パリのIUHPE本部より要請があり、簡単な記事を書き、掲載されました。APHPEは第1回が2009年に日本の幕張で、第2回が2012年に台湾の台北市近郊の新北市で開催されました。第3回は上海で行われることになっています。当初5月開催との見込みで、この大会の推進役である復旦大学のFu Hua教授に内容確認の上投稿しましたが、中国国内の諸手続に時間を要しているようであり、最新の情報では2015年10月に開催する方向で検討中とのことです。
  •  世界の中では地域として定期的に学術発表の場を設けているNPWPから今の時点で情報発信をしておく意義があるとの考えの元に広報に寄稿した次第です。NPWPにおけるヘルスプロモーションおよび健康教育に関する学術や実践経験の交流を図り、それぞれの地域・国における当該分野の活動の発展を図る上で、今後とも世界の流れと連携しつつ、取り組んでいきたいと考えております。引き続きのご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願いいたします。
  • 衞藤 隆(理事、ヘルスプロモーション・健康教育国際連合西太平洋北部地区担当副会長)

今後のIUHPE(ヘルスプロモーション・健康教育国際連合)関連の国際会議予定

・第22回 IUHPE国際会議 ブラジル、クリティーバ市、2016年5月24~27日(予定)
・第3回 APHPE(アジア太平洋ヘルスプロモーション・健康教育国際会議) 中国、上海市、2015年5月(予定)
詳しくは右記IUHPEのリンク(英語)をご覧下さい。LinkIconhttp://www.iuhpe.org/index.php/en/conferences