アドボカシー研究会

過去のセミナー報告

コロナ禍と児童貧困問題-社会活動家・湯浅誠氏から学ぶアドボカシーの実際

日時: 2021515日(土)13001500
開催形態:Zoomを用いたオンラインセミナー
報告 
 2021年5月15日(土)にアドボカシー研究会主催セミナーが開催されました。
テーマは「コロナ禍と児童貧困問題-社会活動家・湯浅誠氏から学ぶアドボカシーの実際」です。
 コロナ禍における複雑な健康課題を解決するためにはアドボカシーについての知識や理論だけでなく、具体的な手法や実践的な経験が求められます。非正規労働者や児童貧困の課題にアドボカシーを行い、政策つくりを側面から推進してきた社会活動家の湯浅誠氏(東京大学特任教授)をお招きして、52名が参加して、アドボカシーとロビィングの実際を伺いました。
それぞれの立場から議論を行い、コロナ禍におけるアドボカシー研究や実践について議論を深めました。
 講師からはコロナ禍の児童貧困対策に関する実践報告の後、参加者の質疑応答をしました。これらを通じて、周囲への関心や身近な他者への働きかけといった日常のきっかけから、ヘルスプロモーションの実践につながること、さらにヘルスプロモーションの現場での課題を解決する一つの方策としてのアドボカシーの重要性や実際のロビィングの意義について共有できました。
 ウェビナー終了後のアンケートでは、88%(29人/33人)の参加者が「非常に満足した」との回答をいただきました。
具体的には
「子ども食堂の活動に関連して,湯浅先生の沢山のご経験をうかがうことができました。」
「アドボカシーだけでなく、様々な活動を色々な方々と協力・連携する時に大事なことを多く学ぶことができました。」
「自分の研究・実践活動をアドボカシーにつなげたいと思いました。」
「とても理論的,実践的なお話で良かったです。お人柄がにじみ出る講演でした。」などの感想が寄せられました。
また、「会員同士でアドボカシーの実践の議論ができる機会があると良いと思います。」や
「参加しやすいので今後もぜひ「遠隔」で実施していただけると大変ありがたいです。」といった意見を頂きました。

 日本健康教育学会アドボカシー研究会では、関係学会と連携したワークショップやセミナーを開催し、我が国のヘルスプロモーション・アドボカシーの実践と研究に取り組んで参ります。
ウェビナーの内容は学会誌に掲載予定ですので、当日ご参加の方はもちろん、ご参加いただけなかった方にもご覧いただきたいと思います。

(アドボカシー研究会 委員長 江川 賢一)

メディアと政治的なアドボカシーの手法とは何か?

日本健康教育学会アドボカシー研究会主催
地域医療振興協会ヘルスプロモーション研究センター共催

 
日 時:2018年7月13(金)18時00分~20時00分
場 所:公益社団法人地域医療振興協会理事会室
報告
 7月13日(金)18~20時、公益社団法人地域医療振興協会理事会室にで「メディアと政治的なアドボカ中村正和常任理事シーの手法とは何か?」のセミナーを開催した。本セミナーはアドボカシー研究会の主催と地域医療振興協会ヘルスプロモーション研究センターの共催により実現し、医師、保健師、看護師野村恭子氏、管理栄養士、健康運動指導士、都議会議員、出版関係者、大学院生、研究者など33名が参加した。
 本セミナーは中村常任理事(学術委員会委員長)の進行により開始された。春山理事(アドボカシー研究会委員長)の開会挨拶の後に、秋田大学医学部公衆衛生学講座教授野村恭子先生は「男女共同参画の組織展開と政治家へのアドボカシーの一例」の基調講演、アドボカシー研究会委員齋藤宏子先生により「受動喫煙防止法案:国会議員公開アンケート実践報告」の話題提供を行った。両氏のお話しの中に、取り組む課題はいかに政治家やメディアをどう動かすか、「心の叫び」と「粘り強い根性」は重要なポイントであることがこころに印象を残した。齋藤宏子委員
 後半の全体討論は、講演の内容に関して参加者から多くの質問と議論を行われた。また、江川理事の指定発言は、メディアと政治的なアドボカシーに関してまとめることできた。最終、阿部アドボカシー研究会委員の挨拶で閉会した。
 本セミナーは、アドボカシー研究会の最初の企画で記念すべきセミナーとなった。本研究は、今後もアドボカシーに関するセミナーや勉強会を行う方針なので、是非ご期待ください。