日本健康教育学会 ヘルスリテラシー研究会 
日本産業衛生学会 第51回健康教育・ヘルスプロモーション研究会 共同開催

2025年9月19日(金)午後7時〜午後9時 終了しました
順天堂大学D棟8階カンファレンスルームとZoomのハイブリッド

職域におけるデジタルヘルスとヘルスリテラシー」

この度、日本健康教育学会 ヘルスリテラシー研究会では、日本産業衛生学会 健康教育・ヘルスプロモーション研究会(代表世話人:福田 洋)の開催に合わせて、標記テーマの研究会を共同で開催します。日本産業衛生学会 健康教育・ヘルスプロモーション研究会では、継続的に職域における健康教育・ヘルスプロモーションの実践と評価について取り組んでおり、近年は職域でのヘルスリテラシーやナッジ、AIの活用可能性について議論を行ってきました。そこで近年話題の職域におけるデジタルヘルスとヘルスリテラシーについて取り上げることになり、これに合わせて、ヘルスリテラシーに関する情報交流ができればと企画しました。

日本健康教育学会 ヘルスリテラシー研究会 
日本産業衛生学会 第51回健康教育・
ヘルスプロモーション研究会 共同開催
2025年9月19日(金)午後7時〜午後9時 終了しました
順天堂大学D棟8階カンファレンスルームと
Zoomのハイブリッド
「職域におけるデジタルヘルスとヘルスリテラシー」

この度、日本健康教育学会 ヘルスリテラシー研究会では、日本産業衛生学会 健康教育・ヘルスプロモーション研究会(代表世話人:福田 洋)の開催に合わせて、標記テーマの研究会を共同で開催します。日本産業衛生学会 健康教育・ヘルスプロモーション研究会では、継続的に職域における健康教育・ヘルスプロモーションの実践と評価について取り組んでおり、近年は職域でのヘルスリテラシーやナッジ、AIの活用可能性について議論を行ってきました。そこで近年話題の職域におけるデジタルヘルスとヘルスリテラシーについて取り上げることになり、これに合わせて、ヘルスリテラシーに関する情報交流ができればと企画しました。

  基調講演として、福田 洋 教授から国際学会の動向についてお話しいただき、その後3人のデジタルヘルスに関わる演者から一般演題を報告いただきます。これに先立ち、本学会ヘルスリテラシー研究会運営委員長 江口泰正より、若手の会から出された意見をもとに「ヘルスリテラシー:基本のき」について教育講演をいたします。
 ヘルスリテラシーの基本から最新のデジタルヘルスリテラシーまで興味のある方必見です! 興味のある方は、下記をご参照ください。
 

■第51回健康教育・ヘルスプロモーション研究会、日本健康教育学会ヘルスリテラシー研究会 共催
■テーマ:「職域におけるデジタルヘルスとヘルスリテラシー」

日 時

2025年9月19日(金)午後7時〜午後9時

方 法

順天堂大学D棟8階カンファレンスルームとZoomのハイブリッド

地図:https://www.juntendo.ac.jp/assets/hongou-map.20210423.pdf

参加費

無 料

申 込

Googleフォームよりお申込下さい(申込後ZoomIDが送信されます)

https://forms.gle/fVxfUo4t72DZQHdt9

(申し込みが多数になった場合は、参加を制限する場合があります)

座 長

福田 洋(順天堂大学)、江口泰正(健康教育推進研究所)

プログラム

1.日本健康教育学会ヘルスリテラシー研究会

「ヘルスリテラシー:基本のき」

 ヘルスリテラシー研究会委員長・健康教育推進研究所所長 江口泰正

2.日本産業衛生学会 健康教育・ヘルスプロモーション研究会

  基調講演:「国際学会におけるデジタルヘルスリテラシーの動向」

  順天堂大学大学院医学研究科先端予防医学・健康情報学講座特任教授 福田 洋

一般演題:3題

1)「JaDHAの活動紹介〜デジタルヘルスの発展とヘルスリテラシー(仮)」

  Ubie株式会社 守屋祐一郎氏、井上真夢氏

「遺伝子関連検査における保健指導とヘルスリテラシー」

  NPO法人こどもたちのこどもたちのこどもたちのために 古田早也花氏

3)「電子版お薬手帳を活用した職域PHRの社会実装 〜運輸業ドライバーの健康管理と事故予防の取組」

  harmo株式会社 事業開発本部ビジネスコンサルティング部 吉田奈央氏

世話人

<日本産業衛生学会健康教育・ヘルスプロモーション研究会>

福田 洋、江口泰正、伊藤佳奈美、金森 悟、楠本真理、坂本侑香、白田千佳子、高家 望、竹林正樹、田澤美香代、永田智久、

松葉泰昌、安倉沙織

<日本健康教育学会ヘルスリテラシー研究会>

江口泰正、福田 洋、上地 勝、石川ひろの、竹林正樹、金森 悟、伊豆香織、追分日向子、湯木実結、福井涼太、宮脇梨奈、中村悟子、

河嵜唯衣、安倉沙織

活動報告

33回日本健康教育学会学術大会 ヘルスリテラシー研究会企画

「デジタル社会におけるヘルスリテラシー」企画報告

2025年 7月 6日に、日本女子体育大学東烏山キャンパスで 2025年度ヘルスリテラシー研究会企画「デジタル社会におけるヘルスリテラシー」を開催しました。120名弱の方にご参加いただき、大変盛況な会となりました。

(前半)福田先生のミニレクチャー


話題提供①「国際学会からみたヘルスリテラシーの動向」
講師:福田 洋先生(順天堂大学大学院 医学研究科)

 
国際学会でもデジタルヘルスリテラシーがメインテーマとなっており、デジタルテクノロジーとヘルスケアの融合である「デジタルヘルス」を効果的に活用するための基盤であると認識されています。デジタル社会において、個人だけでなく組織(学校、職域、地域)を変革する資産となり得ますが、情報の信頼性評価や適用可能性の判断など、多角的なスキルが必要とされています。

話題提供①「国際学会からみたヘルスリテラシーの動向」
講師:福田 洋先生(順天堂大学大学院 医学研究科)

(前半)福田先生のミニレクチャー

国際学会でもデジタルヘルスリテラシーがメインテーマとなっており、デジタルテクノロジーとヘルスケアの融合である「デジタルヘルス」を効果的に活用するための基盤であると認識されています。デジタル社会において、個人だけでなく組織(学校、職域、地域)を変革する資産となり得ますが、情報の信頼性評価や適用可能性の判断など、多角的なスキルが必要とされています。

話題提供②「デジタルヘルスリテラシーの評価法」
講師:宮脇 梨奈先生(明治大学 文学部)

(前半)宮脇先生のミニレクチャー


 
WHOのデジタルヘルスリテラシーの定義、「 Digital Health Literacy Instrument (DHLI)」の日本語版尺度を紹介しました。 DHLI6つのスキル(操作スキル、ナビゲーションスキル、情報検索スキル、情報評価スキル、コンテンツ投稿スキル、プライバシー保護スキル)を評価することができ、評価を通じて個人の改善点や集団の不足スキルを特定し、教育プログラムや啓発活動の計画、政策策定に役立てることができるとされています。  

話題提供②「デジタルヘルスリテラシーの評価法」
講師:宮脇 梨奈先生(明治大学 文学部)

(前半)宮脇先生のミニレクチャー

WHOのデジタルヘルスリテラシーの定義、「Digital Health Literacy Instrument (DHLI)」の日本語版尺度を紹介しました。DHLI6つのスキル(操作スキル、ナビゲーションスキル、情報検索スキル、情報評価スキル、コンテンツ投稿スキル、プライバシー保護スキル)を評価することができ、評価を通じて個人の改善点や集団の不足スキルを特定し、教育プログラムや啓発活動の計画、政策策定に役立てることができるとされています。 

(後半)フィッシュボールディスカッション
「各分野におけるデジタルヘルスリテラシー向上への取り組みと課題」

 

ファシリテーター:江口 泰正先生(健康教育推進研究所)
ディスカッサント :福田 洋先生 、宮脇 梨奈先生、上地 勝先生(茨城大学)、金森 悟先生(帝京大学)
サブディスカッサント :河嵜 唯衣先生(お茶の水女子大学)、大内 実結先生(大田区保健所)

(後半)フィッシュボールディスカッション

「各分野におけるデジタルヘルスリテラシー向上への取り組みと課題」

 

ファシリテーター:江口 泰正先生(健康教育推進研究所)
ディスカッサント :福田 洋先生 、宮脇 梨奈先生、上地 勝先生(茨城大学)、金森 悟先生(帝京大学)
サブディスカッサント :河嵜 唯衣先生(お茶の水女子大学)、大内 実結先生(大田区保健所)

今回は初の試みとして、フィッシュボールディスカッションの形式で議論を行いました。デジタル社会におけるヘルスリテラシー向上という喫緊の課題に対し、各分野(産業保健、学校教育、地域保健)の専門家がそれぞれの立場から現状と課題を共有し、活発な議論を行う貴重な機会となりました。技術の進歩が速く、評価指標や理論が追いつかない現状があるため、今後も各分野での実践と研究を連携させ、より効果的なヘルスリテラシー向上支援のあり方を模索していく必要があります。  

今回は初の試みとして、フィッシュボールディスカッションの形式で議論を行いました。デジタル社会におけるヘルスリテラシー向上という喫緊の課題に対し、各分野(産業保健、学校教育、地域保健)の専門家がそれぞれの立場から現状と課題を共有し、活発な議論を行う貴重な機会となりました。技術の進歩が速く、評価指標や理論が追いつかない現状があるため、今後も各分野での実践と研究を連携させ、より効果的なヘルスリテラシー向上支援のあり方を模索していく必要があります。 

まとめ

事後のアンケートでは「情報通信技術等のさらなる進化によって、デジタルディバイドの解消に繋がることもあるのではないかという意見が自分にとっては新しかった」「今後も、社会的課題の投げかけや情報発信をしてほしい」というご意見や、「領域別、年代別のヘルスリテラシーの課題や解決策」をテーマとしたセミナーの要望がありました。ヘルスリテラシーの教育、研究に携わられている方や、これからヘルスリテラシーについて勉強したい方は、是非今後の勉強会や学術大会企画にご参加ください。