日本健康教育学会 ヘルスリテラシー研究会
日本産業衛生学会 第51回健康教育・ヘルスプロモーション研究会 共同開催
「職域におけるデジタルヘルスとヘルスリテラシー」
この度、日本健康教育学会 ヘルスリテラシー研究会では、日本産業衛生学会 健康教育・ヘルスプロモーション研究会(代表世話人:福田 洋)の開催に合わせて、標記テーマの研究会を共同で開催します。日本産業衛生学会 健康教育・ヘルスプロモーション研究会では、継続的に職域における健康教育・ヘルスプロモーションの実践と評価について取り組んでおり、近年は職域でのヘルスリテラシーやナッジ、AIの活用可能性について議論を行ってきました。そこで近年話題の職域におけるデジタルヘルスとヘルスリテラシーについて取り上げることになり、これに合わせて、ヘルスリテラシーに関する情報交流ができればと企画しました。
この度、日本健康教育学会 ヘルスリテラシー研究会では、日本産業衛生学会 健康教育・ヘルスプロモーション研究会(代表世話人:福田 洋)の開催に合わせて、標記テーマの研究会を共同で開催します。日本産業衛生学会 健康教育・ヘルスプロモーション研究会では、継続的に職域における健康教育・ヘルスプロモーションの実践と評価について取り組んでおり、近年は職域でのヘルスリテラシーやナッジ、AIの活用可能性について議論を行ってきました。そこで近年話題の職域におけるデジタルヘルスとヘルスリテラシーについて取り上げることになり、これに合わせて、ヘルスリテラシーに関する情報交流ができればと企画しました。
ヘルスリテラシーの基本から最新のデジタルヘルスリテラシーまで興味のある方必見です! 興味のある方は、下記をご参照ください。
■第51回健康教育・ヘルスプロモーション研究会、日本健康教育学会ヘルスリテラシー研究会 共催
■テーマ:「職域におけるデジタルヘルスとヘルスリテラシー」
日 時 |
2025年9月19日(金)午後7時〜午後9時 |
---|---|
方 法 |
順天堂大学D棟8階カンファレンスルームとZoomのハイブリッド
地図:https://www.juntendo.ac.jp/assets/hongou-map.20210423.pdf |
参加費 |
無 料 |
申 込 |
Googleフォームよりお申込下さい(申込後ZoomIDが送信されます)
https://forms.gle/fVxfUo4t72DZQHdt9
(申し込みが多数になった場合は、参加を制限する場合があります) |
座 長 |
福田 洋(順天堂大学)、江口泰正(健康教育推進研究所) |
プログラム |
1.日本健康教育学会ヘルスリテラシー研究会
「ヘルスリテラシー:基本のき」
ヘルスリテラシー研究会委員長・健康教育推進研究所所長 江口泰正
2.日本産業衛生学会 健康教育・ヘルスプロモーション研究会
基調講演:「国際学会におけるデジタルヘルスリテラシーの動向」
順天堂大学大学院医学研究科先端予防医学・健康情報学講座特任教授 福田 洋
一般演題:3題
1)「JaDHAの活動紹介〜デジタルヘルスの発展とヘルスリテラシー(仮)」
Ubie株式会社 守屋祐一郎氏、井上真夢氏
2「遺伝子関連検査における保健指導とヘルスリテラシー」
NPO法人こどもたちのこどもたちのこどもたちのために 古田早也花氏
3)「電子版お薬手帳を活用した職域PHRの社会実装 〜運輸業ドライバーの健康管理と事故予防の取組」
harmo株式会社 事業開発本部ビジネスコンサルティング部 吉田奈央氏 |
世話人 |
<日本産業衛生学会健康教育・ヘルスプロモーション研究会>
福田 洋、江口泰正、伊藤佳奈美、金森 悟、楠本真理、坂本侑香、白田千佳子、高家 望、竹林正樹、田澤美香代、永田智久、
松葉泰昌、安倉沙織
<日本健康教育学会ヘルスリテラシー研究会>
江口泰正、福田 洋、上地 勝、石川ひろの、竹林正樹、金森 悟、伊豆香織、追分日向子、湯木実結、福井涼太、宮脇梨奈、中村悟子、
河嵜唯衣、安倉沙織 |
活動報告
第33回日本健康教育学会学術大会 ヘルスリテラシー研究会企画
「デジタル社会におけるヘルスリテラシー」企画報告
2025年 7月 6日に、日本女子体育大学東烏山キャンパスで 2025年度ヘルスリテラシー研究会企画「デジタル社会におけるヘルスリテラシー」を開催しました。120名弱の方にご参加いただき、大変盛況な会となりました。

(前半)福田先生のミニレクチャー
話題提供①「国際学会からみたヘルスリテラシーの動向」
講師:福田 洋先生(順天堂大学大学院 医学研究科)
国際学会でもデジタルヘルスリテラシーがメインテーマとなっており、デジタルテクノロジーとヘルスケアの融合である「デジタルヘルス」を効果的に活用するための基盤であると認識されています。デジタル社会において、個人だけでなく組織(学校、職域、地域)を変革する資産となり得ますが、情報の信頼性評価や適用可能性の判断など、多角的なスキルが必要とされています。
話題提供①「国際学会からみたヘルスリテラシーの動向」
講師:福田 洋先生(順天堂大学大学院 医学研究科)

(前半)福田先生のミニレクチャー
国際学会でもデジタルヘルスリテラシーがメインテーマとなっており、デジタルテクノロジーとヘルスケアの融合である「デジタルヘルス」を効果的に活用するための基盤であると認識されています。デジタル社会において、個人だけでなく組織(学校、職域、地域)を変革する資産となり得ますが、情報の信頼性評価や適用可能性の判断など、多角的なスキルが必要とされています。
講師:宮脇 梨奈先生(明治大学 文学部)

(前半)宮脇先生のミニレクチャー
WHOのデジタルヘルスリテラシーの定義、「 Digital Health Literacy Instrument (DHLI)」の日本語版尺度を紹介しました。 DHLIは 6つのスキル(操作スキル、ナビゲーションスキル、情報検索スキル、情報評価スキル、コンテンツ投稿スキル、プライバシー保護スキル)を評価することができ、評価を通じて個人の改善点や集団の不足スキルを特定し、教育プログラムや啓発活動の計画、政策策定に役立てることができるとされています。
話題提供②「デジタルヘルスリテラシーの評価法」
講師:宮脇 梨奈先生(明治大学 文学部)

(前半)宮脇先生のミニレクチャー
WHOのデジタルヘルスリテラシーの定義、「Digital Health Literacy Instrument (DHLI)」の日本語版尺度を紹介しました。DHLIは6つのスキル(操作スキル、ナビゲーションスキル、情報検索スキル、情報評価スキル、コンテンツ投稿スキル、プライバシー保護スキル)を評価することができ、評価を通じて個人の改善点や集団の不足スキルを特定し、教育プログラムや啓発活動の計画、政策策定に役立てることができるとされています。
「各分野におけるデジタルヘルスリテラシー向上への取り組みと課題」

ファシリテーター:江口 泰正先生(健康教育推進研究所)
ディスカッサント :福田 洋先生 、宮脇 梨奈先生、上地 勝先生(茨城大学)、金森 悟先生(帝京大学)
サブディスカッサント :河嵜 唯衣先生(お茶の水女子大学)、大内 実結先生(大田区保健所)
(後半)フィッシュボールディスカッション

ファシリテーター:江口 泰正先生(健康教育推進研究所)
ディスカッサント :福田 洋先生 、宮脇 梨奈先生、上地 勝先生(茨城大学)、金森 悟先生(帝京大学)
サブディスカッサント :河嵜 唯衣先生(お茶の水女子大学)、大内 実結先生(大田区保健所)


今回は初の試みとして、フィッシュボールディスカッションの形式で議論を行いました。デジタル社会におけるヘルスリテラシー向上という喫緊の課題に対し、各分野(産業保健、学校教育、地域保健)の専門家がそれぞれの立場から現状と課題を共有し、活発な議論を行う貴重な機会となりました。技術の進歩が速く、評価指標や理論が追いつかない現状があるため、今後も各分野での実践と研究を連携させ、より効果的なヘルスリテラシー向上支援のあり方を模索していく必要があります。